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学力世界一の国シンガポールの教育事情

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こんにちは fab5 です♪

 

シンガポールの教育ってどんなだろう?
 

前回の記事でシンガポールと日本の比較という記事を前回やりました。

様々なデータを元に大まかな考察を行ってみましたが中でも教育、仕事、医療や老後について興味が湧いてきたので、今回はさらに教育の部分に的を絞って調べてみることにしました。

世界的にもトップクラスの学力を持っているというシンガポール。

果たして日本とはどのような違いがあるのでしょうか?

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各国の学力についての比較


まず、シンガポールと日本の学力を比較する際に国際学力比較調査(PISA)というものを用います。

 

国際学力比較調査(PISA)とは、主に15歳の子供達を対象とした学習到達度調査のこと。

 

PISAの概要


【科学的リテラシー】日常生活における様々な状況で科学を用いることを重視していること。


【読解力】読解とは、テキストに書かれた情報を理解するだけでなく、「解釈」し、「熟考」すること


【数学的リテラシー】日常生活において数学を活用する数学的思考をして、判断・意思決定ができるか

 

つまり、PISAというのは学校で習ったことをそのままテストするものではなく、それをいかに応用できるかという事を測るようです。

 

各国の順位


2015年のデータによると

シンガポールは「科学的リテラシー」は1位、「読解力」は1位、「数学的リテラシー」は1位となっています。

ついで日本は「科学的リテラシー」が2位、「読解力」が8位、「数学的リテラシー」は5位となっております。

 

これは一目断然でシンガポールに軍杯が上がりますね!

文句なしの世界一です。

どんな教育をすればこんな事になるんでしょうか^^;

 

シンガポール式教育の特徴
 

シンガポールの教育原則

 

軍事費に次ぐ国家予算を教育費にあてている。

これは、限られた資源・国土・人口に対する脆弱性から優れた人材の育成が国の資産になるという考えからきています。

 

初等教育(6年)

 

卒業時に全国統一の国家試験がある

試験の結果により進路が振り分けられる

落第した場合は留年となります。

 

英語、中国語、マレー語、タミール語の授業があり生徒は二か国語以上話せるそうです。

 

中等教育(4~5年)

 

卒業時に全国統一の国家試験があり、試験の結果により進路が振り分けられるようです。

 

大学準備教育(2~3年)

 

ここでも卒業時に全国統一の国家試験があり、試験の結果により進路が振り分けられます。

 

大学(4年)

 

私立大学は無くシンガポール国立大学、南洋技術大学、シンガポール経営大学、シンガポール技術デザイン大学の4つのみしかありません。

 

生徒の上位10%のエリートしか入れないため、大学に入れる事自体がすごく名誉なことらしいです。


高いレベルの教育を受けられるため世界中から様々な人種の学生が集まります。

 

大学評価機関のランキング(2015)ではシンガポール国立大学が12位、南洋技術大学が13位。

 

ちなみに、日本は京都大学が38位で東京大学39位なのでシンガポール国立大学がアジアではトップです。


  

日本式教育の特徴
 

日本の教育原則


教育基本法により「たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願う」とされています。

 

なんか難しいことが書いてありますが、義務教育や男女の平等などがあります。

 

小学校(6年制)


教師から言われたことをそのまま覚える。
教えられた正解を答えるのが得意。
自分の考えを生み出したりするのが苦手。
志向が受動的である。
詰め込み型の教育なのでテストに関しても覚えた事をそのまま答えるだけになる。
私立学校があるので経済的な差が出る。


中学校(3年制)


詰め込み型の教育なので小学校同様受動的な考え方になる。
部活があるので勉強が疎かになる生徒も出てくる。
私立学校があるので経済的な格差が生まれる。


高等学校(3年制)


大学進学を目指す普通科と主に就職を目指す工業高校等がある。
私立学校もあり経済的な差が生まれる。


大学(4年制)


国公立や私立など沢山の種類やレベルに分かれている。
国立と私立を比べると学費にかなり差がある。
入るのは難しいが卒業するのは簡単だと言われる。
就職には大学の名前が重視されるので入るのに勉強するが卒業するのには手を抜く可能性がある。
 

各国の学費


シンガポール

 

シンガポールのインターナショナルスクールの費用は小中高を合わせて4800万円かかるそうですΣ(゚д゚;)

 

シンガポールの大学は①国民②永住者③学費減免留学生④減免無し留学生の四種類でそれぞれ学費が違うため、ここでは国民を対象に調べました。

 

工学部などの一般的な学部で年間約64万円なので四年間で約250万円。

法律では100万円なので合計400万円。

医学部で211万円なので合計約840万円でした。

国民が一番安いので、これが最低料金ですね。


日本


小学校から高等学校まで公立でいけば授業料は無料。
給食や教材費は有料。


私立の小学校に行かせた場合、公立に比べて約480万円お金がかかる。


私立中学校に行かせた場合、公立に比べて約200万円お金がかかる。


私立高校に行かせた場合、公立に比べて約80万円お金がかかる。


国公立大学で約250万円。
私立文系大学で約320万円。
私立理系大学で約445万円。
医歯系学部で約1746万円( °_° )
 

日本の大学は高いと思ってたんですけど、シンガポールはそんなもんじゃなかったですね^^;

大学はほとんど同じくらいだとしてもその前の小中高が高い。

 

まとめ

今回はシンガポールと日本の教育について比較してみました。

シンガポールの学力がなぜ高いのか背景を探ってみましたが、まず国民の教育に対する意識が凄く高いですよね。

子供の頃から常にやるかやられるかの世界に放り込まれており、大学に入るまで各段階でふるいにかけていくような教育方針ですね。

個人的に気になったのは、確かに実力勝負なので学力の向上には良いんですけど、その反面常に周りの人間を蹴落とすことやストレス、周囲からのプレッシャーなど幸福を感じることが難しいんではないかなと思いました。

確かにGDPは高いのですが、教育にかかる費用がかなり高いために生活が苦しくなったり子供の学力の事でピリピリしたりと自由・寛容の部分でマイナスなところもあるのかもしれません。

こういう所は日本と似ているかなと思いました。

あくまで個人的な意見であり間違ってる部分もあるかもしれませんが何となくシンガポールの教育事情はつかんでいただけたかと思います。

 

それでは、最後までお付き合いありがとうございました´ω`)ノ

 
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