ベーシック・インカム(BI)とは?
「ベーシックインカム?何それ美味しいの?」
「聞いた事はあるけど何かは知らない」
この記事はそういった方に向けて書いています。
こんにちは fab5 です♪
あなたは「ベーシック・インカム」 という言葉を聞いたことがありますか?
僕も最近までは知らなかった言葉なのですが、堀江貴文さんがYouTubeで推奨しているのを観て知ることになりました。
そこで今回は、「初めて聞いた」「聞いたことはあるけど意味は分からない」といった方に向けて、できるだけ分かりやすく解説していきます。
それではいってみましょう💪
目次
ベーシック・インカム(BI)とは?
ベーシック・インカムとは簡単に言うと「すべての国民に一定額のお金を給付する」という制度です。
ベーシック・インカムには、BI、UBIといった種類があります。
BIとは、児童手当のような限定かつ特定条件に当てはまる人に給付されるものも含まれますが、UBIは無条件で国民全員に一定額支払われることを言います。
この記事でのベーシック・インカムはUBI(ユニバーサル ベーシック・インカム)のことを指します。
ベーシック・インカムが必要な理由
次に、ベーシック・インカムがなぜ今必要だと言われているのか順番に説明していきます。
AI(人工知能)による仕事の代替
近年、AI(人工知能)やロボットの台頭で、人間の多くの仕事が奪われてしまうと言われています。
仕事が奪われるということは、人間の収入が無くなるということです。
さすがに収入が無くなると生きていけないのでベーシック・インカムが必要になるということです。
貧困対策
ワーキングプアや氷河期世代、母子家庭など現代の日本には数々の貧困問題があります。
それらの問題を最低限保証し、国民全員が豊かな生活を送るためにベーシック・インカムが必要だということです。
ベーシック・インカムの財源は?
それでは、ベーシック・インカムを実現させるために財源はどうするのか調べてみました。
年金の廃止
現在、日本国民は基本65歳から国民年金や厚生年金を受給しています。
ベーシック・インカムを導入すれば必要最低限の生活は保証されるため、年金を廃止することができます。
雇用保険
雇用保険は、失業した時に失業手当を受給できる制度で、無職の状態でも生活を補償してもらえます。
ベーシック・インカムでは最低限の生活が保証されていますので雇用保険制度も廃止できます。
生活保護費の廃止
現在、病気や怪我で働けない人や普通の生活を送るのが困難な人に生活保護費が支給されていますが、ベーシック・インカムを導入すればこれも廃止できます。
児童手当の廃止
ベーシック・インカムは子供に対しても支払われるため、導入すれば児童手当も廃止できます。
消費税の引き上げ
所得税や法人税を廃止し、消費税だけに一本化した場合、消費税は35.8%にまで引き上げる必要があります。
具体的な金額は?
それでは、ベーシック・インカムが導入されたとして貰えるお金はいくらになるのか調べてみました。
金額についても様々な議論がなされているようですが1人あたり5万~15万円で考えられているみたいです。
これは子供にも支給される制度なので、この通りに進むと大家族ほど裕福になりますね。
てか、四人家族で一人15万も貰えたら一月に60万円!Σ(゚д゚;)
ちょっと現実的ではない気がします。
海外での実験例
ベーシック・インカムは日本だけでなく海外でも議論や実験が行われています。
実際にどのような実験が行われているのか調べてみましょう。
フィンランド
2017年から二年間の間、失業者2000人を対象に毎月560ユーロ(約7万4000円)が支給されました。
これによって得られた効果は2019年の年末に発表されるそうです。
カナダ
カナダのオンタリオ州で2017年7月から三年間の予定でベーシック・インカムの実験を開始しました。
ただ、このベーシック・インカムは一律の金額を支給するものではなく、約4000人の人が年収の半分程度を受け取っていたそうです。
しかし、三年の予定を待たず、一年経過した2018年7月に計画は打ち切りになったみたいです。
詳しい事は分かりませんが何か不具合があったかと思われます。
スイス
2016年にスイスでは、ベーシック・インカムをめぐる国民投票がおこなわれましたが否決されました。
この時予定していた金額は1人あたり28万円であり、あまりにも高い金額に国民が不安を覚えたのかもしれません。
実際これで上手くいってたら国民全員が超金持ちですもんね笑
さすがに現実的では無い気がします。
ベーシック・インカムの問題点
ここまで、ベーシック・インカムについて説明していきましたが、メリット以外にもどのようなデメリットがあるのか調べてみました。
財源の確保
上記でベーシック・インカムの財源について説明しましたが、実際に導入した場合、本当に上手くいくのか分からないといった不安があります。
消費税が35.8%もとられたら消費も落ち込みそうですし、そもそも買わなきゃ消費税自体が徴収できませんからね…
机上の空論になってしまう可能性はありますね。
保証制度としての不公平感
ベーシック・インカムは国民全員に対する保証という位置づけですが、そもそも保証自体が必要ない人もいます。
本当に保証が必要な人もいる中で、必要なお金をすでに持っている人にも支給するのは無駄な気もしますね。
労働意欲の低下
働かなくても最低限の生活を送れるようになるので、労働に対する意欲が低下してしまう恐れがあります。
教育に関しても、良い会社や良い仕事に就くために勉強を頑張るという側面があります。
働かなくてもよくなるという事は、学習の意欲も無くなるので、学力の低下をまねく可能性もあります。
まとめ
今回は、ベーシック・インカム(BI)について解説しました。
できるだけ分かりやすく纏めたつもりでしたがどうでしたか?
僕個人の感想としては、AIやロボットの発達や少子高齢化の日本には是非とも導入して欲しい制度だと思いました。
ただ、色々なメリットが受けられる反面、財源の問題や学習意欲の低下など結構難しい課題も残されているので、一筋縄ではいかない話だとも思っています。
これからの人生を大きく揺さぶる問題でもあるので、ベーシック・インカムの動向には注意をしていた方がよいかもしれません。
それでは最後までお付き合いありがとうございました´ω`)ノ
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